本日、21年度予算特別委員会最終日


9日間にわたるこの委員会も本日が最終日となりました。

連日の真剣な質疑。私も予算書を何回めくったことか?

しかし区議会議員として大変いい勉強をさせて頂きました。。。

予算委員会 004.JPG

意見開陳の役割をいただいた山本とおるは、朝から結構緊張しておりました。

長い真剣な議論の中で、会派を代表して区長さんに意見を述べ、予算案に賛成か反対かを表明するからです。また、自民党は5人のうち一番最後の順番で、この委員会において最終最後の発言者となるからです。

発言の内容は、すべて自分で考えました。(言い回しが難しいので、最後に我が師匠田中くにとも先輩にチェック手直しをして頂きました・・・何せ、初めてなもので・・・)

8日間の議論のうち、すべてをノートに書き留めていたのでそれらを振り返り、特にわが会派の先輩方の厳しい突っ込み部分(まさに芯をついている)、自分の発言を順番に思い出しながら作成しました。

18時から始めたのですが、書き終わったのは3時!(自転車で帰る途中、おまわりさんに職務質問受けたりして・・・トホ)

無事に終わりホッとしています。また真摯な議論に応じてくれた区長さんはじめ、理事者の皆さんに8日間のご苦労に対し「ありがとうございました!」思わず発言してしまいました。(本心です。礼に始まり礼に終わる)

ブログでは、うまく伝わらないかも知れませんので、改めて活動報告、『とおる通信』にて皆様にご報告させて頂きたいと思います。お読み頂きありがとうございました!

 

意見開陳                                      平成21年3月12日
 
  私は、墨田区議会自由民主党を代表して議題に供された議案第6号平成21年度墨田区一般会計予算、議案第7号平成21年度墨田区国民健康保険特別会計予算議案第8号平成21年度墨田区老人保健医療特別会計予算、議案第9号平成21年度墨田区介護保険特別会計予算、議案第10号墨田区後期高齢者医療特別会計予算について意見を述べる。
 
   アメリカ発の国際金融危機の影響が実体経済に波及し、世界経済は同時不況の真っただ中に置かれている。輸出主導の成長を続けて来た日本経済は、ひときわ大打撃を被り、今日まで経験したことのない危機的な状況に直面している。2008年第4四半期の経済成長率はマイナス12.7%、2009年第1四半期も連続で二桁のマイナス成長となる見込みで、国民には先行きが全く見通せない大きな不安感が漂う状況下にある。このような経済環境のもと、区内企業の経営、区民の生活は誠に厳しい現状にあると認識をするものである。
 
さて平成21年度予算は、一般会計で前年度と比較し0.5%増の961億9200万円、その他各特別会計を合わせると、総額は1434億2200万円で編成された。急激な経済の悪化が進行中であり、不確実な要素が散見される中、過去10年間で最も大きい予算規模である。基本計画の着実な実施と開業が3年後に迫った新タワー関連事業をはじめ喫緊の課題、優先性、緊急性の高い事業について、可能な限りの財源配分を行ったとのことであるが、区民のニーズに的確に応えながら、経済状況の変化を注視しつつ、確実な予算の執行に努められたい。
 
 又、山崎区長は編成の方針として、「将来にわたる行政需要や課題にも対応できる強固な財政基盤の確立を図りつつ、基本計画の中間年を見据えた施策等の実施によりすみだの魅力を発信できる予算」と位置づけられたが、本委員会の審査過程において、我が会派委員から、昨年示された財政推計の見直しの提言が早くもなされた。22年度、23年度とさらなる厳しい財政状況が予測され区長は基本計画の見直しにも言及されたが、早期に作業に着手され、中期的な財政運営の指針としての新たな財政推計の作成を望むものである。
 
 また41億2650万円の基金の繰入、27億6450万円の起債が計上されたが、財源の年度間調整を図る役割としては理解するが、あくまでも臨時的な活用であり、財政の健全化、財政基盤の確立に努めてゆかなければならない事を申し添える。
 
次に、7日間にわたり熱心かつ真摯な議論が展開された本委員会を通して、我が会派が指摘、提言した主な点について述べさせて頂く。歳入については、景気悪化の影響により最も大きな構成比を占める特別区交付金の見込み額、他の交付金等が大幅な減少となった。新たな収入創出の模索や区の有する各債権、滞納金等の回収にも積極的に取り組み財源の確保に努められたい。
歳出については、まず新タワー関連のまちづくり、周辺整備事業であるが、着実な進展を図られたい。総事業費の109億3000万に対して、21年度は7億8900万円の予算計上であり、来年度以降への事業展開が大いに懸念されるところである。
また、「まちづくり交付金」で補てんされない事業費の4分の3を財政調整特別交付金にて確保する旨の答弁があったが、山崎区長の尚一層の尽力により都の協力、支援体制を確実なものとし、着実に実行されたい。
 
新タワー開業を見据え、23区で初めてとなるの観光協会法人化は、国際観光都市を目指す本区にとって極めて重要な位置づけにある。充分な準備の上で組織化、事業運営に努め、区として自立化に繋がる支援を望む。今後は『ホスピタリティ』の精神のもとに、観光振興プランの具体化、収益事業の展開等すみだの観光をリードする組織に育成されることを大いに期待する。
 
すみだスタンプ事業IT化については、区、及び墨田区商店街連合会が従来の運営を検証、充分な反省に立ちまずスタンプ事業の清算をしっかりと道筋を付けた上で、支援策を講じるべきである。電子マネーシステム導入への支援は事前の計画、目標を明確にしてシステムの整備を図り、有効に活用して組織が活性化、発展することを強く望むものである。
 
 我が会派が提唱した[環境区宣言]であるが、雨水を始めとする先進的な取り組み、ふれあい館構想、庁舎リフレッシュ計画への取り入れ、鹿沼市との自然交流等々、国の内外に環境情報の発信をして、一年を通して「環境のすみだ」をアピールする宣言となることを期待する。
 緊急経済対策については、国や都の動向も視野に入れつつ、本区の地域事情に則した独自の対策の実現を検討されたい。特にプレミアム商品券発行事業は、我が会派が提案したプレミアム率のアップについて強く要望する。
 
 子育て支援策は、昨年緊急3カ年計画を策定したところであるが、経済環境の悪化に伴い、本年   は申込者の増加、さらに入園が困難な状況が生じたところである。全国的な現象とはいえ、改めて改善に向けた早期の取り組みを要望する。
 
高齢者施策、障害者施策については、基本目標である「安心して暮らせるすみだ」実現に向け、利用者のニーズを十分に踏まえた、適切な行政サービスの提供を望むものである。とりわけ施設介護の待機者問題等の高齢者福祉対策、就労支援等の障害者福祉対策も重要な課題であり、着実な推進を期待する。
 
 教育については、厳しい財政状況の中で、耐震化に向けた校舎や屋内運動場の整備、人員の    手立て、学校のICT化の推進、授業や行事への支援、施設の整備等々、様々な教育環境の改善、支援策が盛り込まれ、積極的と評価をするところである。
 教育委員会は、この恵まれた状況を無駄にすることなく、長年の懸案である「学力の向上」に腰を据えて取り組み、「すみだ教育指針」に描かれた“すみだの子供たち”を育てていける様、真剣に努力されたい。
 
行財政改革であるが、区長はたびたび強い決意を述べられている。導入された行政評価システムを充分に活用し内部評価だけにとどまらず、区民の声の反映や予算で示された外部評価制度の導入により、さらなる推進を期待するものである。
 
 以上、主だった点について申し述べたが、委員会審査において我が会派委員が申し上げた提言、指摘については斟酌の上、今後の区政運営に充分反映されることを大いに期待し、理事者を始め区職員の皆様には、区民の目線で区民の利益に奉仕する役割を完遂されることを切に願うものである。   
 
ここに今予算特別委員会で議題に供された平成21年度一般会計予算は賛成することとし、平成21年度国民健康保険特別会計予算ほか3件についても賛成する。
 なお、日本共産党から提出のあった平成21年度一般会計予算の編成替えを求める動議については、賛成することはできない。
 
 以上、墨田区議会自由民主党の意見開陳とする。   山本とおる
 
 
 

 

 

«  | ブログトップ |  »