名古屋市長選挙について


一昨日の名古屋市長選について色々考える事があります。

結果については皆様ご承知の通りで、「減税日本」という政治団体を仕切る前市長の河村たかし氏が圧倒的な形で市民の信頼をうけ再選を果たしました。

また政令市初の住民投票についても、多くの名古屋市民が市議会を解散させるという極めて重い選択をされました。

選挙の開票で『当確(当選確実)』というのは聞きますが・・・

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午後8時半の時点で「解散確実」という結果が出た事には、名古屋市議会議員の皆さんは・・・どのような思いでその報を聞かれたのか?

自らの給与800万にし、10%の市民税減税という市民にとって限りなく聞こえの良い、河村氏の公約により名古屋市民の有効投票の7割以上が河村さんに投票しました。

74人の名古屋市議会議員が一瞬にして、市民によって解雇されたわけであります。。

同じ地方議員として・・・本当に複雑な思いです!

当然ながら我々議員側に多くの反省点があり、市民の皆さんに対しての情報発信不足、議会不信、議員としての仕事に信頼感を頂く事が出来なかったという努力不足。

二元代表制といわれる、地方議会の原点が完璧に否定され、協調や意見の調整無しに自分の意に沿わない、いう事を聞かない議員や議会を、慣れないリコールという手法に市民を巧みに誘導し、まさに作戦通りの結果を得たということ。

すなわち河村氏のとてつもない二者選択のプレゼンテーションに、議員は全く対抗する事が出来なかったという事です。

一方で名古屋市民の皆さんが、本当にこのやり方に賛同し、議会を市議会議員を自分の思うままにコントロールできる、いわゆる河村独裁市政を待ち望んでいるのか?という事に大いに疑問を感じます。。

河村氏に投票した66万人の市民は、彼が市の行政サービスを低下させずに市民税10%減税を本当に実現できると考えたのか?

 いつから減税が実効されそれによって市民生活がどのくらい向上するのか?

ぶら下がったにんじんに喰いつくよりも、もっと大切な名古屋市政全体をちゃんと見通して出した結論なのか?ということです。。

この名古屋の市民の英断が・・・近い将来、絶望に変わる事がないように祈りたいと思います。。。

どちらにしても墨田区議会として、一区議会議員として素直にこの現実を受け止め、自分に置き換えて、自らの議員活動を振り返りながら考えていかなければならないと思っています。

 


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