行政改革について


墨田区平成24年度予算特別委員会が連日開かれています。

東京スカイツリーの開業を5月22日に控え、今まで本区としても観光都市整備の観点で準備してきたものの集大成の年(まだまだ続きますが…)、又わが墨田区が大きく変化を遂げていく元年となる平成24年度。

大変、大事な委員会であり区長はじめ行政側と充分な議論をして、時には厳しい指摘、議会側からのしっかりした提案、提言をして、確実で効率的、効果的な予算執行に努めていただきたいと希望するものです。

(他人事のようですが、私は決算委員会で委員長を務めさせていただきましたので、今回は予算委員会のメンバーではございません。でも、当たり前ですがしっかり勉強します)

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その中で重要なテーマとなるのが行財政改革です。

極めて限られた財源、歳入によって予算を組み、執行していくわけですが、今までの前年踏襲型を繰り返すのではなく、事業の廃止を決断したり、同じ効果や区民サービスの質を落とすことなく予算額を削減していくこと…目立たないですが、予算編成にとても大事な要素であります。

一つの例を申し上げたいと思います。(少し手前みそですが・・・)

高齢者福祉課の事業で・・・炊事の困難な65歳以上の独り暮らし高齢者、および高齢者のみの世帯を対象に食事の配達サービスを行っています。

(一日2回までの配食、その世帯の安否確認サービスも同時に実施)

ここ数年やはり本区も高齢化が進み、この事業は大変ニーズのある事業となっています。

まだ取り組んでから数年の施策ですが、年々利用者は増加し当初予算では足らず、ある年は補正予算を組んで対応したように記憶しています。昨年23年度は約1億1000万の予算でした。

そこで昨年の予算委員会で私は、この事業は重要であるが、やはり人気の高い事業であればただちに検証しやり方をこのままでよいのか、他の方法がないのか行政内部でよく検討して欲しいと提案しました。

もちろん廃止とか縮小ではなく、同じサービスを保ちつつ費用を削減する方法を模索するという意味です。

一年を要して検討し、今年度は、約3000万円減の8062万という予算額の提示となりました。

月曜日の委員会、民生費というカテゴリーで議論がなされると思いますが、役所担当者が知恵を絞り、工夫して給食事業者の方々に提案型、プロポーザル方式で選定方法の見直しを図った結果、大幅な削減につながったものと評価をしたいと思います。

このような努力の積み重ねが重要で、一年後に検討結果が示されたということ。

本件に関しては、行政としてとてもスピーディーな検証、レスポンスであったと感想を持ちます。

相当数ある他の事業も、このように早期検討、早期対応、早期結果の公表をしてゆく時期に来ているように思いますので、是非ご努力をお願いしたいと希望します。


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